column コラム

オリジナルのケースライティング

このゴールデンウィーク中に、折角時間があったのでオリジナルのケースを書いています。 通常はハーバードや慶応ビジネススクールのケースを使用することが多いのですが、HBSは昨年来翻訳の権利関係を慶応と見直ししたことによって、使えないケースが出てきました。その割には最新のケースを和訳してくれていないので、少々困っています。慶応のケースも出来不出来にばらつきがあります。 また、良いケースも舞台設定が古かったりすると、ただそれだけの理由で使いたがらない顧客がいます。しかしながらその中には典型的な名ケースというべきものがあります。その伝えようとするラーニングポイントが普遍的であれば、使用すべきと思うのですが納得していただけない場合もあります。 昨年依頼があって、2社の企業のオリジナルケースを計4つ仕上げました。それぞれ、会社の実名の登場人物であったり、現行のビジネスの話なので、その会社の受講者には親近感もある話題で討議中に現実感も高く、学習効果も良い結果でした。ここまでの余裕のある会社の場合、自社ケースをコンサルタントと仕上げて使用することが最良解のひとつでしょう。しかしながらそういったケースは秘匿性が高く、他社に使いにくいか又は使用を禁止されることも多く、対コストと時間のリターンがコンサルタントにとって最適ではないことがあります。 そこで、オリジナルのケースを書くことにしました。乗馬運動機器の市場を題材にして、主人公がある商品を選択するプロセスを描き、「課題解決」の講義にも、「マーケティング戦略の基礎」にも使えるようなものにしたいと考えています。思い立ってから約2週間ですが、WEBで検索したり、売り場を見学し、買った人にインタビューしたりと、優秀なアシスタントの手助けを借りて9割方出来上がりました。 出来を楽しみにしていてくださいね。