column コラム

NUCB名古屋校での講義終了

昨日、週末だけで集中講義する名古屋商科大学ビジネススクールの名古屋日程が終了しました。1.5時間の授業コマ数を15コマ、一気に2連続の土日で行いました。

生徒さんはほぼ自腹で参加しており、平日は通常に仕事をし、前期は4月から8月のすべての週末をこのMBAコースに充てていました。ほぼ平日も平均睡眠時間は4-5時間のようで、後期も同じような密度です。少々厳しいレポートと、それを使ったプレゼンテーションの実習を課したので、参加者の40名ほどは、この2日間あまり寝ていない様子でした。

講義後「世界のやまちゃん」という名古屋ローカルでは著名な手羽先やさんでの打ち上げしました。ほとんどの方は、その後のキャリアアップを胸に秘めているようでした。数人は「今しかできない自己投資」と言っていました。そのためか貪欲に学ぶ気概が伝わってきて、非常に楽しい講座でした。秋には東京校と大阪校の講座があるので、そちらも期待しています。

宴席でまたもや、自分の17年前のスイスでのMBA時代を懐かしく思い出しました。あの時は、私も毎日睡眠が4-5時間で、授業は月曜の8時から6時頃まで、それが土曜日もありました。最初の6か月は成績不良だとKick-Outつまり放校があり得るので、皆必死。毎月末の試験結果が個人宛のメールボックスに届き、人によっては「今月の成績は不良。次回も同じなら退学」という学長からのお手紙が届きます。それで去っていった友人も出ました。

私は後にも先にもこんなに勉強したことはなかった。6か月間毎日お風呂にお湯をためてゆっくり浸かる時間も惜しくて、シャワーしか浴びられなかった。家族を日本に残し、独りで過ごす冬の寒さ厳しいスイスの数か月は、今でもほろ苦い思い出です。途中で強制退学の可能性が低くなってから家族が合流したので、後半は楽しいことも多かったですが。

ビジネスパーソンとして、伸びる前の精一杯のバネの抑え。この貯め方でその後の方向が大きく変わっていきます。私はこのMBA時代がなかったら、独立したプロフェッショナルの道を選ばなかったかもしれない。みなさんには、それぞれどのような将来像を描いているにせよ、つぎ込んだお金よりも、もっと貴重な「時間」を糧にして自分のゴールを目指してほしいと、強く思いました。