column コラム

関西のメーカーのアクションラーニング

今日、明日はある関西のメーカーのアクションラーニングです

この会社は実に様々な事業で多様な商品を扱っている上に、顧客も一般消費者から企業、公官庁、までと複雑。4つのチームをここ4カ月かけて指導していますが、最終プレゼンテーションは5月、全部で7か月という長丁場。今日も討議したり、新しい分析の仕方を指導したりという1日でした。これから本当の経営課題に対する解の仮説を絞り込んで検証していきますが、どれもこれも難しい課題です。これ以上2次情報から得られることは少ない。

気になったことは、一流企業、大企業の社員ともなると、分析の緻密さや取組の真面目さはこの上ないのですが、議論のなかで売りの現場の泥臭い話が少ない。つまり「金の匂い」がしないこと。売上が1兆円を超す企業で働いていると「ちゃりん」という音を普段から聞いていないんだなあ。金への意識は、銀行口座のキャッシュディスペンサーか銀行間を音もなく飛び交うキャッシュか。

もうそろそろ、マクロの分析は終えて、現場に突っ込んでいかないと答えは見えてこない。今日はこのことを何度も繰り返し伝えました。なかなか会えない顧客、外国の顧客、当該官庁の官僚の担当者。熱意と工夫があればその意向を確かめることは不可能ではない。ここを乗り越えられるかどうかですね。すると今までと違ったものが見えてくる。がんばってほしい。