column コラム

PCが壊れて購入。つらいが楽しいPC選び

ここ数年は早いと1年、もっても2年に一度はノートパソコンを買い替えています。別に新し物好きだからではなく(本当はそうなのだが・・・)壊れるから買い直し、古いものをバックアップと称して使うか、修理して家族に回していました。この前の、最後のIBMシンクパッドは修理に3万円以上かかって、そのうえ講義の途中で挙動がおかしくなったので、その日に急きょ新しく買い直しました。PCは数少ない私の商売道具なのでここをケチってはいけない。そこでマーケターとしてはPC雑誌を買い込み、WEB上の意見を参考にしながら新製品を決めました。ちなみに私のPC歴は

マックのLCⅡ、(ピザ箱タイプ)、パフォーマ(型番は忘れた)、東芝ダイナブック、富士通ビブロ、ソニーのバイオ、IBM シンクパッド-T30(これも型番は定かではない。会社で買ってもらったので40万円以上した)、日立のデスクトップ、IBMシンクパッドX-30、X32、X40ときて、パナソニック レッツノートW4が今回壊れたもの。

雑誌を熟読し、WEB検索しまくって、店舗を3店回り、3日間迷ったのちに購入したのは、結局またもやパナソニックのレッツノートW5。

OSはヴィスタ。重量が1.2キロと軽量でバッテリーの持ちが長く(10.5時間)、CPUはコアデュオなので速い。痛いのはメモリーが特殊で、バルク品が搭載できないため割高。ヴィスタをさくさく動かすには1ギガ以上メモリーがないと厳しいようなので、1ギガ追加して1.5ギガにしました。これが3万5千円以上する。

現在これを使って書いてます。今回のことで考えたこと。

1.パナソニックは本当に良い商品を作るようになった。今回さまざまなノートと比較したが、CPUの選択と軽さ、堅牢さ、バッテリーの持ちという、私のような使い方をするビジネスパーソンに重要ないくつものポイントで他社品を凌駕していた。つくづくPCは家電になった。きっとかなりちゃんとしたリサーチをして顧客に効く、効用値を掴んでいるのだろう。

2.パナソニック レッツノートブランドの確立。3年前「ノートパソコンはIBMシンクパッドしか考えられないでしょ・・・」と言っていたのに、IBMのPCがレノボになるや買ったのが2年前のパナソニックW4。これは良く働いた。壊れたにもかかわらず、「こう毎日持ち歩いてハードに使っていると、ノートの寿命は1,2年。しかたない」 という諦念が生まれた。はっきり言って3年以上前にPCでパナを選ぶとは夢にも思わなかった。価格も値崩れする時期ではないとしても、対競合上かなり強気。ブランドとしての勢いを感じる。そういえば根っからのソニーファンで、毎回だまされながらも買い続けてきたが、ここのところTV,ジョーバ、マッサージ機などパナのものばかり購入している。商品の力が付きブランドパワーも大幅に増している。

3.店頭でのパナの展開力は、通常の家電商品程ではなかった。有楽町ビックカメラや大阪の梅田ヨドバシ店では現品が置いてあったし、メーカー派遣の説明員も張り付いていたが、ヤマダ電機では2店回ったが商品なし。新規参入のカテゴリーキラーには、まだちょっと弱いのか、または都会の一番店を固めて、地方(実際には私は栃木県でヨドバシ、ヤマダをいくつか回ってヨドバシで購入)では力が入っていないのか。ここは改善の余地があるね

メーカー側の思惑を想像しながら、生活者として各種の情報を吟味して物を買う行為は、興味が尽きない。やはり売れるしくみを考えることは楽しいね。