column コラム

マーケティング・ワークショップ

あるメーカーでのマーケティング・ワークショップが始まりました。 これは研修ではなく、2ヶ月の間に4日のPJ期日を使って、来期実際に実施するマーケティングプランを策定するものです。 昨日は3つの商品カテゴリーに分かれブランドマネジャー、研究開発担当がチーム割りと役割分担を決めました。その後最近のマーケティングの実態解説や仮説設定、調査の仕方について講義を行い、1ヶ月後の合宿に向けて、ブランド毎の課題の特定をするために事業環境分析をしてくることをお願いしました。本来あるべきマーケティングプラン策定の手順を基本通り行う予定です。 昨年行ったワークショップの成果としては3製品のプランが承認され、1つの主製品は製品改良が行われ来年にはこれまでにない効果を追加した新製品に生まれ変わる予定です。また、TVCMも改良されました。 マーケティング担当役員の方から、このカテゴリーの作成したプランに関して高い評価をいただいたそうです。 このような取り組みはシニアカテゴリーマネジャーの方が、「部下にマーケティングの基礎、応用を一緒に学習させて、担当ブランドのプラン立案を実践させることがマーケティングチーム力向上の近道」という信念があって、役員を説得していただいたからこそ成立しました。 マネジャーは「部下のブランド担当者育成が出来れば、俺が楽できる!」と冗談を仰っていましたが、これは私に取っても「教育・育成」と「マーケティングの実践・成果」という一石二鳥の試みです。 この企業とのお仕事は常に「それで儲かるのか!」と問われる、実践的なことが多く、チャレンジではありますがコンサルタントとしてやり甲斐があります。 1ヶ月後の中間プレゼンテーションが楽しみです。