column コラム

パワポを使ったプレゼンテーションの本

昨年から執筆していたプレゼンテーションの本がやっと脱稿しました。私が書くべき文章部分は6月中に終了していたのですが、肝心な、書いたコンセプトをパワーポイントやエクセルを使っていかに表現するかというメニュー操作の手順を表した解説部分ができました。 この作業はかなり時間と手間がかかるもので、この6カ月くらい、2人のエキスパートの手でじっくり行われて来ました。本業を持つ2人のほぼボランティア的なものでした。これがこの週末にほぼアップされました。お2人には本当に頭が下がります。 本の構成は以下の5つです ① プレゼンテーションとは何か という導入 ② ある商品企画の担当者が社内のトップを説得するために行うという仮のケースで32ページにもわたるプレゼンテーション資料を提示し、そのチャート1枚1枚を如何に構築するか という実践のパワポテクニックの解説。ここでは通常経営コンサルタントが使うであろう作図の基礎テクニックから応用編を入れ込みました。 ③ 前章の理論編として、事実の特定と課題抽出のスキル、ロジックの構成や画面構成を何故そうするのか論理的に解説。一般的なビジネスパーソンにもっと良く理解してほしいヴィジュアル・コミュニケーションの論理的意味合いを解説します。 ④ チャート描画で良くある失敗や、駄目なチャートの解説とその改良手法を解説。 ⑤ パワーポイントの更なる上級テクとは何かを解説。 この5年くらいの間に「マッキンゼー流図解の技術」「マッキンゼー流プレゼンテーションの技術」の翻訳本や日本経団連から出版した「共感をつかむプレゼンテーション」などを経て、プレゼンテーションや図解の理論を発展させてきました。その内容を、日本経団連のグリーンフォーラム、東京大学のEMP, 首都大学東京Bスクール、名古屋商科大学Bスクールなどで教えています。その体験の中では、生徒さんからエクセルでの図表の描き方やパワーポイントの使い方に関する質問も多くありました。その場で答えられることは返答してきましたが、「パワポの解説本を読めば?」というのが主で満足な返答ではなかったと思います。 そんな折、昨年の5月にある出版社の方から今回の出版企画話をにいただきました。PCソフトの解説本を書くつもりはなかったので、今回はコミュニケーション理論に加えて「MSパワーポイント、エクセル、ワードを使っていかに表現するか」という、グラフ描画の上級テクニック実践編的な内容を加えています。この一冊があればビジネスパーソンが論理的、かつ印象に残るプレゼンテーションができるようになることを意図しています。 また、東大EMP企画・推進責任者である横山禎徳氏から、日本のビジネスパーソンに欠けている「Visual Thinking」 つまり絵で思想を表現し、思想そのものを高めるスキルを教えることの重要性を説かれたことに大きく影響を受けました。 発売予定日が確定したら、お知らせします