昨年無謀にも2冊の本の執筆依頼をエイヤッとお引き受けしました。2冊の企画は途中まで同時進行していたので、1冊目の出版は執筆が遅れやっと11月に「値上げのためのマーケティング戦略」を上梓することができました。

ほっとする間も無く仕事の合間を縫いながら執筆に取り組み、何とか3月18日に「論理を磨き・信頼を獲得し・心を動かすプレゼンテーション」を世に送り出すことが出来そうです。

内容に関して、「あとがき」に書いたことを引用させていただきます。お手伝いいただいた仲間に感謝すると共に、この本が多くの人に「心を動かすプレゼンテーション」のヒントになれば幸いです。

前作、パワーポイント2007「図を描き・思考を磨き・人を動かすプレゼンテーション」を2009年に上梓してから4年が過ぎました。東京大学のエグゼクティブマネージメントコース講座の講義内容を本にしたものでしたが、着実に版を重ねました。出版後には他のビジネススクールや企業でプレゼンテーションの実践的な手法を教える機会が増えました。

今回パワーポイント2013が発売された事を契機に、続編を執筆することになったことは、嬉しい反面、思ったより大変な作業になりました。コンサルタントとして自らプレゼンテーションを行い、またビジネス・ブレークスルー大学でマーケティングの担当教授として教鞭をとっている立場から、今回はプレゼンテーションの新しい形に対する見解を示そうと決心したからです。

マーケティングにおいても顧客価値創造のプロセス上、コミュニケーションは重要な項目です。近年成熟した市場では、商品の機能的価値がある程度良いことは当たり前になって、それだけでは差別化が困難です。それが故にデザインやブランドなどの情緒的価値が主要購買要因として益々重要視されていますが、この変化に対応出来ない企業が業績不振に喘いでいます。

顧客に商品価値を理解していただくマーケティングコミュニケーションと同様、プレゼンテーションも伝えることの合理性が勘案されていることは当たり前で、それを聞き手にどうしたら「提案のアイディアを好きになってもらい共感をよぶか」という視点の重要度が増しているのです。

大きく分けて「合理訴求」中心の、基本的プレゼンテーション構築手法から、「信頼訴求」中心の手法、そして「感情訴求」を前面に押し出してアピールする説得の手法を、分かりやすいように発展させて特徴づけをしながら解説することにしました。

プレゼンテーションを実演する初・中級者に向けた解説書になったのではと感じています。その上で既にパワーポイントの様々な機能を使いこなしている上級者にとっても、新しいヒントになる技法を多数記載しています。それらのテクニカルなノウハウに関しては、古巣マッキンゼー時代から常に力になってくれた、極めて優秀なプレゼンテーション資料作成のプロフェッショナルに今回もお手伝いいただきました。彼女たちの力添えがなかったら、決してこの本は出来上がらなかったでしょう。彼女たちの記名を避ける奥ゆかしさから、ここでご紹介できないのが残念です。

本当にありがとう。また助けられました。

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